手彫りの不揃い刃が極上の“おろし”を・・・
材料の銅板は、ローラーで硬く締められています。このひと手間で、全体がより頑丈に、刃が鋭くなっています。
しかも、刃が手彫りなので微妙にズレており、とても効率的におろせるようになっています。プラスチックや大量生産のおろし金では、刃が同じ間隔と向きになっているので、大根などをおろしていてもすぐに溝が出来ておろせなくなっていしまいます。このおろし金を使うと、知らず知らずのうちに大根の向きを変えたり、力を入れて円を描くようにしなければならない面倒がなくなるのです。
丈夫な刃ですから、羽子板型おろし金と箱型おろし金に関していえば、本職の料理人が使っても10年はもつそうです。3回は目立て直し(刃の付け直し)ができるので、40年は使える計算になります。普通の家庭では、文字通り一生モノになるでしょう。
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